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「新卒看護師の離職率」
新卒看護職員の8.5%=12人に1人が1年以内に離職
(日本看護協会の調査より)

 調査は2004年11月から12月にかけて、看護教育を行う機関、新卒看護師を対象とし、それぞれ1219病院、436校、741人から回答を得ました。
2割弱の病院で早期離職が増える傾向があるという回答が得られました。
要因としては
「基礎教育終了時点の能力と看護現場で求められる能力とのギャップ」
が病院で76.2%、学校で80.3%と最多の回答結果でした。

看護師の仕事を続ける上で悩みになったこと上位3項目。
「配属部署の専門的な知識・技術が不足している」(76.9%)
「医療事故を起こさないか不安」(69.4%)
「基本的な看護技術が身についていない」(67.1%)

原因としては専門的な技術・知識の不足などで悩むケースが多く、卒業後研修の必修化などの対策が検討されています。
調査結果から受け入れ先病院と送り出す学校の間に大きな意識のギャップがあり、病院側の問題意識が不十分と見られる項目も散見されました。
新卒看護職員の職場定着を困難にしている要因について、

「個々の看護職員を認める・ほめることが少ない職業風土」(病院が20.9%学校45.0%)
「新卒看護師を計画的に育成する体制が整っていない」(病院:20.8%、学校:30.0%)、
「看護業務が整理されていないため新人が混乱」(病院:17.0%、学校:23.4%)

以上のように受け入れ側である病院と送り出す側である学校の問題意識に大きな差が見られました。
このことから学校側は現在の病院の受け入れ体制について、大きな不満を持っていると推測されます。

新卒看護師に自信を持たせるシステムが望まれています。


 
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